よくある質問
Q. ステンドグラスとはどんな物ですか。
A. ガラスがいまだ装身具や器物にしか使われていなかった時代、窓には雨戸や格子以外何もありませんでした。
一方、古くからガラスの文化が発達したイスラムの寺院で、色ガラスは明かり取りの格子に象嵌されました。
やがて、それは十字軍の遠征によりキリスト教文化圏に伝わります。
板ガラスの無い時代、ワイングラスの台座と小片がH型の鉛桟で繋がれ窓に嵌められていたものが、教会では情報伝達の手段として、聖書の内容や聖人像を描写した絵付け(ステイン)が施されます。
偶像崇拝を禁じたイスラムの制約を離れた色ガラス窓は、「ステインド・グラス」としてキリスト教文化圏で開花するわけです。
ガラスの発色技術も確立されていない時期に、薄い色のガラスに鉄粉で影を描いて濃い色に見せかけたり、銀イオンやエナメルで発色、彩色したガラスを鉛桟で繋いで組み上げたものがステンドグラス(ステインドグラス)の始まりです。
Q. ステンドグラスを注文したいのですが、どんなふうにお願いすればよいのでしょうか。費用と期間はどれくらいかかりますか。
A. どのような場所に、どのような目的で、いくらくらいのご予算までみていただけるのか、お好みの色やデザインの傾向、ご希望のサイズなど出来るだけ詳しい情報をお伝え下さい。それらを参考に、弊社より何点かのプランを提案させていただきます。その上で、じっくりとご検討ください。
スタンダード 30cm × 30cm あたり 30,000円 (消費税別途) よりとなっておりますが、デザイン料、コマ数/面積、形状、材料、特殊加工、施工法などにより、変動します。
製作日数は、作品・受注状況により変化しますので、その都度お問い合わせ下さい。
かなりシンプルにコマ数を少なくしたレスオプションもございますので、この点につきましては、ご相談下さい。
Q. 家を新築したので既製品のステンドグラスがあれば直ぐに入れたいのですが。
A. ごく限られた見本を除き、既製品はありません。
たとえば、サッシの種類、寸法だけでもゴマンとありますし、家のスタイルもまちまちです。
よほど気に入ったモデルがあれば、壁をくり貫いて、そのステンドグラスをはめられるのも良いでしょう。しかし、家がステンドグラスを選ぶように、ステンドグラスも家や場所を選びます。
なぜ、その場所にステンドグラスが必要なのか、ライフスタイルのイメージがはっきりと浮かび上がるまで、じっくりとご検討されてはいかがでしょうか。
どうしても、すぐに既製品のステンドグラスが欲しいとご希望されるかたには、弊社取引先の輸入業者を紹介いたします。
Q. ガレのランプを割ってしまい、瞬間接着剤で付けてみましたが、真っ白になってすぐに外れてしまいました。何とか元通りの形に修復していただけますでしょうか。
A. 恐縮ですが、絶対にしてはならない事をしてしまわれました。ガラスの割れ口がツルンと見えても実は桂林の山の様にギザギザの状態になっています。このギザギザを元の位置に差し込んで感光接着するとひびが殆んど消えてしまうのですが、瞬間接着剤がギザギザの谷の部分を埋めてしまった状態になっています。こうなると接着面積も少なくなる上、瞬間接着剤が作る境界面が白っぽく光って残ります。
弊社の担当者が使用する接着剤でも、数ヶ月も溶剤に漬けて除去するのですが、瞬間接着剤によっては全く除去出来ないこともあります。最後はガラスごと接着剤を削り落とす羽目になり、飛躍的に費用もかさむ事になります。
Q. ガラスの靴を履いて立つこと、歩くことはできますか。
A. もともと、弊社のガラスの靴は、ディスプレイ以外に、映画、広告、儀式、イベントなどに使えるよう製作した受注品です。しかし、ガラスの靴は伸びたり曲がったりしませんので革靴を履いて歩くような歩き方はできません。
一番細いところでも、1平方センチ以上の断面を持つヒールは、理論的には9~12トンの垂直静止加重に耐えます。ソールも、体重80kgを越える私が乗っても大丈夫でした。
問題は、厚底サンダルのように、靴自体が変形しないことによる転倒があった場合です。捻挫や怪我をする恐れがありますので、転倒の可能性が少しでもある所では履かないで下さい。履く時は椅子に腰掛けたり、身体を支えて貰ったりして、履いてください。歩行には充分な訓練が必要です。くれぐれも、無理をしないで下さい。